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「全国配送」の活用例 〜小売業篇

2016.09.1

9月に入り急に秋らしくなりましたね。
季節の変わり目ですがお変わりありませんか?

さて今回は、
当社で全国配送をお引き受けしている事例をご紹介したいと思います。

 

今回ご紹介するのは、全国にいくつも店舗があり、
誰もが知っている雑貨小売店のA様。

販売フロアも広く、小さなステーショナリーグッズから大型のインテリア用品まで多数のアイテムを取り扱っています。

 

  • A様(雑貨小売業)
  • 店舗数…全国約70

 

A様は、神奈川県に自社の物流センターがあり、全商品の仕入れから仕分けまで管理されていました。

仕分けされた商品は、神奈川県を中心に、遠いところは東北から鹿児島県まで、
全国に約70店舗直送されていました。

つまり、単純に考えると70台の専用トラックを仕入れごとに走らせていたことになります。

そのため、人件費はもちろんですが、
車両費、維持費に大きなコストがかかっていました。
小売店様の場合、販管費が大きい場合、
一番しわ寄せがくるのはどこでしょうか?

 

そうです。お客様です。

お客様に負担をかけない場合、企業は自社の利益を削って、商品の値段を上げない努力をします。

A様もそうでした。

 

そのため当社ではまず、全国で直送していた荷物を、中継地点を設け、そこから地方に配送する形に切り替えました。

神奈川県の物流センターを含め、全国に6拠点を設け、そこから全国に配送する形にした訳です。

こういう仕組みを、物流用語ではTC(スルーセンター)と言います。
当社の物流拠点を、A様の中継地点として使って頂き、神奈川県に集められた商品を、一斉に全国に配送する仕組みに致しました。

こうすることで、各中継地点(スルーセンター)に持ち込まれた商品は、当日中には地方に発送され、翌日には販売店に届けられるようになりました。

 

拠点を設けることで、長距離輸送のリスクも低くなりますし

もし発送もれがあったり、足りない商品があっても、取りに帰らずに次の便できちんと届くという、柔軟な対応が可能になったのです。

 

結果として、物流コストは全体的に10~20%削減され、A様にも喜んで頂くことができました。